ユーキャンの憂鬱

ユーキャンの憂鬱

えっちなげーむ紹介と感想。CGバレいやな人は回れ右で。

【Erewhon】感想&紹介 _幸せと普通ってなんだろう

  • プレイ時間 15時間
  • ジャンル  抜きゲ―+シナリオゲー・陵辱・触手・人妻
  • エロ度   ★★★★
  • 満足度   ★★★★
  • えっち回想 66回
  • バックログからのシーンジャンプあり

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目次

 

〇概要

地図にない村での輪姦と乱交の因習に苦しみながら、主人公が一人の少女を救おうと奮闘するお話。端的に言うとたぶんタイムリープもの。

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〇よかった点

1)主人公の「普通」が侵食されて麻痺していく様子

この作品にでてくる登場人物はだいたい狂っている。村全体が狂っているから。男は女をモノとして扱い、村人たちの共有財産として輪姦の連続が日常茶飯事であったり、奴隷のような旧時代的な厳しい身分制度が残る。村人たちはそのような村の因習について何も思わない。なぜならそれが彼ら彼女らの「普通」だから

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外からやってきた主人公は当然そのような村の因習に戸惑う。でも周りの人間は一部除いてそれらを「普通」と振る舞うから、主人公もついついそれが「普通」なんじゃないか、自分が以前住んでいた外の世界のほうが「普通」じゃないのかもしれない、そんな風に錯覚し始める

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「普通」というのは非常に曖昧な言葉だと思う。手軽な言葉でついつい日常的に使いたくなるけど、「普通」の基準は人によって、所属する集団によって、土地柄によって異なる。例えばアメリカなら家に入るときは土足だけど、日本では靴を脱ぐ。仮に日本で家に土足で入る人がいるとしたら、日本人はだれもがその人を「普通」じゃないと思うだろう。

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民主主義ならば多数派が「普通」と、少数派は「普通じゃない」と見なされる。絶対王政ならば支配者のいうことすべてが「普通」となる。本作の村は一人の支配者によって支配されているから、その支配者の定めた因習こそがこの村での「普通」たりえる

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自らの「普通」を侵食されていった主人公は狂っていく。日本人は集団意識が強いから、周囲が自分と違うことをしていると不安になるのは当然だろう

多数派こそがいつだって強いのだ。自分が「それは赤だ」と思っても、周りのひとがみんな「それは青だ」といえば、次第に自分自分に自信をなくしていき、最後には篭絡されて「それは青なんだ」と自身に暗示をかける。そのようなことが本作では起こっている。

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このような主人公の「普通」が揺らいでいく様子が非常に特徴的でよかった。村因習モノなら必ずあるんだろうけど、村因習モノやったことなかったから新鮮だった。

 

2)ヒロイン(十子)の幸せのために何をするべきなのかの自問自答(ネタバレ)

本作の主人公は現実世界で疲弊しきって会社を辞めてこの村に迷い込んだ。目的のない抜け殻のような社会人生活を送ってきたのだろう。そんな主人公が村でメインヒロイン十子に出会う。十子は主人公とは違って自分の意志を強く持ち、自らのするべきだと思ったことに突き進む人物である。

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主人公はそんな自分にないものを持っている、常に気高く輝いている十子に惹かれて好意を寄せる。おそらく十子のそばにいれば何もない抜け殻のような自分を満たしてくれるのではないか、すなわち幸せを与えてくれるのではないかと主人公は十子に「期待」したのだろう。でもその期待は破られ、村の因習に呑まれて十子はもがき苦しんで死ぬ未来しかない

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主人公は十子に会いたい生き返らせたいけど、そもそも未来を変える必要があるのか悩む。十子は村の幸せを望んだ、主人公が生き永らえることを望んだ、けれど十子自身が死にたくないと望んだわけではないから。また、村自体を変えてしまったら過去改変が起こり、主人公の愛した十子は存在しなくなってしまう

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自分の欲か、ヒロインの願いか、どの願いをかなえればヒロインは幸せと感じるのか、幸せについてもがき苦しんで考え、最後にエンドが3つに別れるところが印象的だった。

どのエンドも完全なハッピーエンドではなく何かしら譲歩しているビターエンドなところもよかった。

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欲望は尽きず、願望は限りない。

幸せの意味もわからないまま、幸せを望んだところで何が幸せであるかもわからない。

君が幸せだと言ってくれたら、それが幸福なのか。

君が笑ってくれたら、それが君の幸せなのか。

一つの後悔もなく、君がそれでいいと思えば・・・・・・それが君の幸なのか。

 

__主人公

 

3)黒髪×着物

時代設定上、出てくる女キャラみんな黒髪の点を大いに評価したい。さらに着物っていうのがなおさらエロい。

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4)ジェントル佐々木原画

「愛する妻、真理子の不倫報告」で好きになった原画家さんで、原画目当てで買った。輪姦・乱交は苦手なほうだけど、それ以外の1対1のえっちシーンも割と充実しておりサエとの和姦えっちや美壽々さんに無理やりえっちさせられるシーンを筆頭とした人妻さんとのえっちなど、いくつかぐっとくるエロシーンがあって満足できた。

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プレイ後は輪姦乱交ばっかだったなと思った
けど、冷静に数えたら20シーンと、全体の3分の1しか輪姦乱交はなかったことに驚いた。それでも輪姦乱交のインパクトが強烈なことに変わりはないけど

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5)先が気になる展開

情報が小出しにされた状態で2周はプレイさせられるため、おおよその真実がわかる廻歴編までとても惹き込まれて飽きることなく一気にプレイしたくなる。推理モノではないため真相を自分で解く楽しみはない点に注意。どちらかといえば「ひぐらしのなく頃に」のようにちょっとファンタジー要素が入っているので。

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共通編→稀世良編・十編→サエ編・取り替え子編→廻歴編

 

 

〇よくなかった点

1)読みにくい漢字

民俗学が元ネタらしいためか、なかなか読みにくい漢字が頻繁に現れる。教養のない私のような人は読むだけで一苦労するでしょう。けっして読みやすいテキストではないと思う。一応フリガナ振られてることもあるけど。特にえっちシーンの描写は本当にくどい。

 

2)心が削られる

グロいシーンを筆頭に、長い尺をとっている輪姦シーンは心にくるものがある。また、サエの回想シーンなどの生理がきていないような幼女を無理やり犯すシーンは心がすりへった女性器にこぶしを入れるなんとも痛々しいシーンも。さすがハードエロゲーというべきか。想像以上にきつかった。

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〇総評

プレイし終わったあとにうまく言葉が出てこない作品。完成度の高い作品を終わった後ってたいてい絶句するんだよね。ただ、私には消化しきれなかった部分が多い。考察するとおもしろそう。

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「エロありきで、じゃあどんな物語にする?じゃなくて、こういう物語であってだからエロが必要なんだっていう感じで 抜きゲーだけど抜きに至るまでの経緯を抜きゲーマーは必要としている」をまさに満たしている作品だった。

黒髪×着物好きならぜひやってほしいけど、内容が内容なだけに覚悟のある人だけがやるべし。