ユーキャンの憂鬱

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アニメ、エロゲ、マンガの感想紹介を不定期にするよー

【マブラヴ】冥夜√感想 _ありのままで

 

 プレイ時間:約10時間(共通√合わせて)

エロシーン:最後に1回

私的満足度:★★★(★5がMax)

 

 

ようやくマブラヴシリーズに手を出せました…

購入したのはかなり前で、ずっとずっっっっっとやろうと思ってたけどなかなか腰が重い上がらなかった。

軽くですが、プレイして感じたことを書いていきます。

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

1)御剣冥夜という人物について

 ある日突然、主人公の家に住みついてきた、超有名財閥の娘(=お金持ち)が御剣冥夜である。アージュ(制作会社)自身が”超王道”と名付けるだけあって、ほんとにあるあるな設定だ。お金持ちなため、一般庶民とはかけ離れた生活をしていた冥夜は、当然庶民の感覚がなく、物語序盤のほうは完全にやりたい放題だった。

例えば…

・主人公の昼飯のために、世界中から料理人を集める(学校の教室に)

・主人公の近くに居座るため、主人公宅の近隣住民を強制的に引っ越しさせる

・60mのリムジン

・主人公宅の改造

などなど

ほんとうにやりたい放題のお嬢様という印象しか最初は受けなかった。さらに、ある流派の剣術を取得しており、刀でなんでもぶった切る怪力持ちだ。さらにさらに、口調が完全にTHE武士であり、女の子らしさとはかけ離れた存在として描かれたいた(少なくとも私はそう感じた)。つまり、かわいいではなく、かっこいいのだ。

 もちろん、終盤にさしかかり、純夏に嫉妬し、主人公に料理を食べさせようと奮闘していたシーンや、誕生日プレゼントを主人公からもらったときの喜びようなど、女の子らしくかわいいシーンも少々あった。

 

 

 

 

2)みんなちがってみんないい

  やりたい放題の冥夜だったが、主人公とともに生活し、庶民との感覚の違いや、主人公と常に行動をともにする幼馴染・鑑純夏との違い、自分に足りないものに気づき、変化しようとする。冥夜自身は、主人公のために良かれと思っていしていたことでも、主人公は喜んでいないのでは…?と疑い始めたわけだ。そして、冥夜は庶民感覚に合わせようと努力するのだが…当然ながら、育てられた環境によってしみつけられた感覚はそう簡単に拭えるはずがないのである。主人公や純夏のような庶民と、冥夜のようなお金持ちは、人種が同じでも民族が違う感覚なのだろう。言葉は通じる、でも根本的な部分が異なり、完全に気持ちを共有できない。

 主人公に食べさせようと奮闘した料理だが、できたものはとても食べ物とは思えない外見と味をしたおにぎりだけであり、冥夜はふさぎこんでしまう。そんな冥夜に、主人公は冥夜は冥夜らしくすればいいと助言する。(つまり料理するなってことかな?ニッコリ)

 冥夜は冥夜らしく、つまり、無理して変わらなくていいということだ。人は生きているうちに自分の師匠となる人物を探し、その人のようになりたいと思う生き物だと考える。冥夜は、主人公にもっと好きになってもらいたいという欲望から、料理で主人公を喜ばせ続けていた純夏に嫉妬し、純夏のようになりたいと思い、努力したわけだ。実に人間らしいし、女の子らしい一面だ。

 変わりたい、という想いは誰もが一度は抱いたことがあるだろう。しかし、全てにおいて変わることがいいわけではない。

 

変わるなんてのは結局、現状から逃げるために変わるんだろうが。逃げてるのはどっちだよ。本当に逃げてないなら変わらないでそこで踏ん張んだよ。どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ

 

 比企谷八幡やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

 

 この引用の内容の通り、変わることは視点を変えれば逃げということだ。冥夜はそのたくましい人物像から、逃げることはおそらく好まない。しかし、無意識のうちに、主人公の気持ちをくみ取れず、あまり喜ばせられないため、武に振り向いてもらえないのではないか…?と不安に感じた。幼いときに結婚の約束をした仲なのに、家の反対を押し切ってまで婿にしようと思って武の家に乗り込んできたのに…。そんな展開が許せず、今の自分から逃げてしまったのだろう。(別に料理するなってわけじゃ…w)

 

 「は…恥ずかしく、ない」

「え?」

「水野さんは、そのままで…良いと…思う」

 

 小太郎・茜/月がきれい

 

月がきれい」は2017年春アニメで、中学生恋愛を描いた作品だ。マブラヴの主人公武の言葉の意味はおそらくこの小太郎の台詞が近い。違いがあるとすれば、小太郎の台詞には恋愛感情がこもっていて、武の台詞にはこもっていないことだ。

 恋愛の理想形は、お互いが、ありのままの姿を好きになることだと考える。お互いの長所・短所を含めて好きになれれば、それは真の愛といえるだろう。「月がきれい」における小太郎と茜はまさに理想形なのだ。しかし、現実は理想とは異なる。両想いになることだって難しいのに、さらに相手のすべての好きになることはそうそうできることではない。好きになったひとの好みに合わせようとする姿勢が悪いわけではなく、喜ばせようと変わることが悪いことではない。

 しかし、人間そう簡単に変われるものなのか?そもそも変わった後の自分が本当の自分といえるのか?応えは否だ。自分は1人しかいないし、代わりはいない。ならば、今の自分の性格、個性、考え方を大切にするべきだ。そもそも、武が結婚の約束をしたのは、幼少期の冥夜だ。武が好きになった冥夜は変わったあとの冥夜ではないことは明白だ。やはり、冥夜はそのままでいいんだよ

 

 

 

3)しかし、主人公は変わることを強制される矛盾

 

 2)で述べたとおり、武がありのままの冥夜が好きになった。しかし、冥夜は…?マブラヴでは、基本的に純夏・冥夜の三角関係が基本であり、主人公は当然ながら優柔不断な性格だ(エロゲあるある)。冥夜√の最後では、武は冥夜と純夏のどちらかを選ばなければならない修羅場シーンがあり、それまで優柔不断だった主人公が変わらなければいけない場面だ(このシーンがなかなか迫力あってよかった)。当然といえば当然のシーンなのだが、私は少し違和感を覚えた。

ありのまま(優柔不断なまま)ではだめだったのかである。2)で述べたとおり、武はありのままの冥夜がいいと言っているわけだが、武はありのままではだめだったんですかねぇ…武はおそらく純夏との友達以上恋人未満のような関係をつづけたかっただろうし、ヒロインみんなでワイワイやることも続けたかったのが本音だろうに。まぁ一人に決めてもらわないと物語が収束しなんだけど、どうしても主人公だけ変わることを強制されるのはちょっとなぁと感じた。

 

 

4)”ばいばい”と”またね”

  冥夜√では、”ばいばい””またね”の2つの言葉が重要だ。私はこの2つをほぼ同義なものと思ってきたため、冥夜√においてこの2つを巧みに使い分けていることに大変感心した。”ばいばい”も”またね”も別れの際にかわす言葉であるが、前者は別れを告げるだけに対し、後者は次も会えるよね?のようなニュアンスが込められている。日常的に意識しなければどうでもいいと思ってしまうし、親しい相手でなければ使えない台詞である。しかし、言葉が気持ちを体現し、ちょっとしたニュアンス一つで変わる。コミュニケーションとはそういう複雑なものだと再認識させられた。

 

 

5)全体感想

 ネットのレビュー通り、前半(球技大会まで、もとい共通√)は大変退屈でちょっとあくびでるほどだったが、後半(個別ルート)に入ってからは、なかなか楽しませてもらった。先にも述べたとおり、三角関係が主体として描かれ、純夏と冥夜がお互いにお互いを嫉妬し、苦悩し悩む描写は、大変よくできていたと思うし、プレイしている側にも伝わってきた。お互いにライバル宣言し合う画面は奮えたし、修羅場シーンも見ごたえがあった。

 ネットレビューだとエクストラのほうはつまんねみたいな感想を多く見受けるが、ふつうに良い話だった。最後の落ちはお世辞にもいいものではなかったし、いちゃいちゃシーンも少なかったのは不満だ。しかし、プレイしなければよかったとは思わない。

さぁどんどん進めていきますよー

 

 

6)心に残った台詞

「冥夜、おまえ大丈夫か?」

「何がだ?」

「いや、服とか……」

「おかしな奴だな。子供と一緒にいれば、汚れるのは当然であろう?」 

 

冥夜・武/冥夜√

 母性を感じずにはいられないこの台詞。お金持ちとは思えないやさしさに涙。こんなお嫁さんほしいです。

 

技術革新が新たな娯楽を生み、娯楽から発想される新たなる技術革新。すばらしい連鎖だ。

 

 冥夜/冥夜√

 ほんとうにその通りだと思います(真顔)

 

勉強とは勉めることを強いると書くのだ。楽な勉強など存在しない。

 

冥夜/冥夜√

 ごめんなさい。まじめに勉強します…

 

「歳とると、悩む前にまずやってみようって度胸がついちゃうのよね」

「悪いことですか?」

「いいことだけど、楽しくはないわ」

 

武・夕呼/冥√

 自分はまず行動するまえに悩むタイプなので、まだまだ若いってことかな…悩むことが楽しいなんて思える日がくるのかねぇ

 

恐れながら私は、人生において最も重要なのは、 好機をつかむタイミングだと思っております。それを掴んでしまえば、後付の努力でよい結果につなげることはできますが、逆に、努力をしたからといって好機が訪れる保証はございません。得てしてタイミングは、人の準備が整うのを待ってはくれないものなのです。何かを成したいのであれば……たとえ準備が整っていなくても、決断しなければならない時があるのです。

 

月詠/冥夜√

 あれだね、男にはやらねばならないときがあるってやつ。

 

 

 

 

追記

かわいい()

主人公が優柔不断になってもしかた(ry

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